キャバクラとは華やかな空間でお酒や会話を楽しめる、非日常を味わうための場所です。しかしいざキャバクラへ行こうと思っていても、分からないことがありすぎてためらっている人も多いのではないでしょうか。
この記事では、キャバクラのことを詳しく知りたい人へ向けて、基本的なキャバクラの情報から遊び方まで解説しました。最後には、キャバクラ初心者にありがちなよくある質問も紹介します。ぜひ最後までご覧ください。
キャバクラとは
キャバクラとは、キャバ嬢と呼ばれるキャストの接客を受けながらお酒や会話を楽しむお店のことで、夜遊びの定番として広く知られています。
一方、世間一般的に「ぼったくり」や「うるさい」などマイナスなイメージを持たれることも。しかしキャバクラは、お店選びをしっかりしておけば、安全かつ安心な場所であることを知っておきましょう。
- 料金相場
- 営業時間
- 客層・雰囲気
料金相場
キャバクラ店の利用料金は、ドリンク代や席代のほかに細かな料金が発生することがあります。一般的にキャバクラで用いられる料金内訳と相場を、下記の表にまとめました。
セット料金 | 5,000円~ |
---|---|
延長料金 | 3,000~5,000円 |
キャストドリンク | 1,000~2,000円 |
指名料 | 1,000~3,000円 |
サービス料 | セット料金の10~20% |
セット料金は、キャバクラ遊びのベースになる金額です。席についている間に発生するもので、50分・1時間など店の基準で1セットになります。
延長料金や指名料がつくかどうかは、遊び方によって変わります。料金をなるべく安くしたい場合は、キャスト指名をせずに1セットで終了するとよいでしょう。
営業時間
キャバクラの営業時間については、20:00前後オープンのお店が大半です。ただし朝キャバ・昼キャバのように特殊なコンセプトのお店の場合は異なります。
一方キャバクラの閉店時間には制約があり、風営法(風俗営業等の規制及び業務の適正化等に関する法律)で翌日0:00までと定められています。例外が認められている一部の地域もあり、一概にはいえません。
客層・雰囲気
キャバクラを訪れる客層は、エリアやコンセプトによって異なります。同様に高級感を押し出したお店から、カジュアルに利用できるリーズナブルさが売りのお店まで雰囲気もさまざまです。
一概には言えないものの、繁華街の高級感を売りにしたお店ほど客の年齢層は高くなる傾向にあります。まずは入店前に公式サイト・SNSなどを覗いてみると、お店の雰囲気が掴めるかもしれません。
キャバクラの基本的な遊び方
初心者向けに、キャバクラの基本的な遊び方をまとめました。入店から退店までのフローをイメージ・理解しておくことで、実際に訪れた際も安心して楽しめるでしょう。
- 入店
- フリー1セット開始
- 延長
- 料金を支払って退店
1.入店
キャバクラへ入店すると、店長やスタッフなどが入口で出迎えてくれます。そしてキャスト指名の有無やコースを選び、席へ案内してもらう流れです。
ただし、人気がある店の場合は満席による待ち時間が発生することもあるため、予約しておくとスムーズです。また、システムの不明点は受付の時点で聞いておきましょう。
2.フリー1セット開始
指名をせずに遊ぶ場合、フリー(キャストが一定時間でチェンジするスタイル)の1セットコースがスタートします。また店内で気に入ったキャストが見つかると途中で場内指名も可能です。
昼営業のキャバクラなど例外を除けば、基本的な1セットの時間は50分または60分で区切る店が一般的です。
3.延長
1セットが終了すると、延長か終了かを選びます。キャバクラによって延長するかを聞いてくれる店と、何も伝えなければ自動的に延長される店に二分されるため、事前にシステムの把握が必要です。
延長を決めるポイントとして、スタッフに現時点での料金を聞き予算と照らし合わせると安心できるでしょう。
4.料金を支払って退店
キャバクラ遊びの最後は、スタッフに利用料金を支払います。クレジットカード支払いに対応している店が多い一方、一部では現金のみ取り扱う店も存在しているため注意しましょう。
退店時にキャストとスタッフに感謝の言葉を伝えると、次回来店時に覚えていてもらえる可能性が高まります。
キャバクラ遊びのポイントや注意点
キャバクラで遊ぶ上で知っておくとよいポイントや、キャバクラ利用に際する注意点をまとめました。
- 目安の予算を決めておく
- お店選びは口コミや評価を確認する
- お店のルールを守る
目安の予算を決めておく
誰しもお酒が入って気分がよくなると、つい羽目を外してしまいがち。キャバクラ遊びに慣れないうちの不安要素でもあり、しばしばトラブルの元として高額料金請求の問題があります。
あらかじめ予算目安を決めておくことで、支払い時に不安になることを防げます。また受付の際に予算を伝えておくと、オーバーしないようスタッフが声をかけてくれるお店もあります。
お店選びは口コミや評価を確認する
キャバクラ店選びの方法に注意しましょう。客引き(キャッチ行為)をするお店や、公式サイト・SNS情報がないお店は、思わぬ高額料金を請求されるなどトラブルのリスクが伴います。
安全な優良店を探すポイントに、公式サイト・SNSが更新されていること、料金について問い合わせた際の回答がしっかりしていること、ポータルサイトに登録していることなどが挙げられます。失敗しないお店選びのためには、信頼できる情報元から探すと安心です。
ルールを守る
キャバクラは非日常を楽しむ場所である一方、キャストに接触するお触り行為や、暴力行為・暴言・過度な大声などは禁止されています。
またカジュアルなコンセプトのお店であっても、ラフすぎる服装は避けてください。特にハーフパンツやサンダルなど露出の多い服装の場合、入店を断られるケースもあります。
決められたルールを守り、お店に喜ばれるマナーのよい客としてキャバクラを利用しましょう。
知っておくべきキャバクラ用語
キャバクラの店内では、日常では聞くことのない用語が飛び交います。下記では、比較的客側にも関係のあるキャバクラ用語の意味を解説しました。お店を訪れた際の参考にしてください。
- シングルチャージ
- TAX
- ハウスボトル・ボトルキープ
- チェンジ
- ヘルプ
- 黒服(キャバクラボーイ)
シングルチャージ
キャバクラを一人で利用する際、通常のセット料金に加えて発生する料金を指します。
料金表には「SC」と表記されている場合もあるため、一人で訪れる際は事前に把握しておきましょう。
TAX
一般的にTAXという用語は消費税の意味で使われることが多い言葉である一方、キャバクラでのTAXは少し異なります。
サービス料など支払代金とは別でかかる税金というニュアンスで使われ、その額はお店が自由に設定するケースが大半です。TAXの平均相場は10%程度で、利用料金に追加でかかるものと覚えておきましょう。
ハウスボトル・ボトルキープ
ハウスボトルとはキャバクラに備え付けられたお酒を指し、大半がセット料金に含まれています。「お酒の種類にこだわらない」「料金は安い方がよい」という人におすすめです。ハウスボトルはキャストが飲むことはできず、別途注文する必要があります。
またボトルキープはお酒を買い取ってお店に預けておくシステムで、キープしたお酒はキャストも一緒に楽しめます。
チェンジ
チェンジとは、席についた担当キャストを別のキャストと変えてもらうシステムです。チェンジにかかる料金は無料とするキャバクラが多い一方、チェンジ料がかかるお店もあります。
チェンジばかりの客は、キャストからの印象もよくはなりません。またお店の手間を増やすことにもなります。節度をもって、過度なチェンジは避けましょう。
ヘルプ
キャバクラのヘルプとは、指名したキャストが席につくまでの間に接客を担当してくれる女の子のことを指します。お目当ての女の子が来るまではヘルプキャストと会話して、楽しい時間を過ごしましょう。
指名キャストが戻ってきたらヘルプのキャストにしっかりお礼を伝えてあげると好印象です。
黒服(キャバクラボーイ)
黒服はキャバクラ店従業員の総称として使用される言葉です。キャバクラ嬢とも呼ばれるキャストのほか、キャストのサポートや運営を裏から支える縁の下の力持ちの役割を指します。
キャバクラ店を訪れる際は、キャストだけでなく黒服(キャバクラボーイ)への対応も誠意を見せましょう。
キャバクラに関するよくある質問
最後に、キャバクラに関するよくある質問にお答えします。どれも基本的な内容のため、特にキャバクラ初心者は理解しておくとよいでしょう。
18歳から遊べるって本当?
キャバクラへの入店自体は18歳から可能です。しかし飲酒が20歳からであることは、お店の中も外も変わりません。万が一年齢を偽って飲酒した場合、お店側・客側共に厳しい罰則を科せられます。
飲酒ができない年齢の18・19歳でキャバクラ遊びをするなら、キャストとの会話やカラオケなどの選択肢があります。
参考:e-GOV法令検索「風俗営業等の規制及び業務の適正化等に関する法律」
お酒や会話が苦手でも行ってよい?
入店時、スタッフやキャストに苦手なことを伝えておきましょう。近頃のキャバクラは、ノンアルコール飲料やソフトドリンクが充実しています。
また話すことが苦手な人は、キャストの話に相槌をうつ聞き役に徹することをおすすめします。キャバクラ遊びで大切なのは、楽しもうとする気持ちです。
同席するキャストたちは、接客のプロばかり。こちらのスタンスを伝えておけば、しっかり汲み取った上で楽しめる時間を作ってくれるでしょう。
店内でカラオケはできる?
キャバクラ店のコンセプトや方針によって、カラオケ設備の有無は異なります。利用料は曲数で料金が発生するか、歌い放題プランが用意されているかもお店それぞれです。
一人で歌いたくないとしても、キャストが一緒に歌ってくれたり、キャストの歌を聞いたりとさまざまな楽しみ方があります。
キャバクラでのカラオケは、人前で歌うことに抵抗がない人や会話が苦手な人におすすめの遊び方です。
好みの女の子に出会うには?
キャバクラで好みの女の子と出会うためには、フリーでさまざまなキャストと出会う方法をおすすめします。フリーを選ぶと、基本的に15分ほどでキャストが入れ替わり席について接客してくれます。
一度の入店で多くのキャストと接するため、容姿のタイプや雰囲気、接客の仕方を見てお気に入りと出会う確率は高くなるでしょう。
ガールズバー・ラウンジとの違いは?
キャバクラ・ガールズバー・ラウンジは、風営法(風俗営業等の規制及び業務の適正化等に関する法律)内での扱いが異なります。
キャバクラ・ラウンジはキャストによる接待行為(隣に座る・たばこに火をつけるなど)が認められた営業形態のお店です。一方、ガールズバーで接待行為は行われず、バーカウンターを挟んだ対面での会話を楽しみます。
料金の面でキャバクラとラウンジに大きな違いはないものの、会員制システムを導入する高級ラウンジでは大きく異なることもあります。ガールズバーはコンセプトが異なり、比較的リーズナブルで気楽に立ち寄れるお店です。
キャバクラ | ガールズバー | ラウンジ | |
---|---|---|---|
料金相場 | 10,000円~ | 5,000円~ | 10,000円~ |
営業時間 | OPEN 20:00前後 CLOSE 原則翌日0:00まで | OPEN お店による CLOSE 制約なし | OPEN 20:00前後 CLOSE 原則翌日0:00まで |
接客スタイル | 1対1接客 (接待行為あり) | 対面接客 (接待行為なし) | 複数接客 (接待行為あり) |
まとめ
この記事では、基本的なキャバクラに関する情報をまとめました。キャバクラにはほかの飲食店とは異なる独自のシステムが多数存在しており、慣れないうちは戸惑うことも多いでしょう。
しかし、キャバクラの敷居は決して高いものではありません。キャバクラとは「日頃の疲れを癒したい」「夜をとことん楽しみたい」そんな大人のための社交場です。