キャバクラは華やかな仕事です。ゴージャスでリッチな世界に、憧れを抱く方も多くいることでしょう。
しかしキャバクラの仕事には向き不向きがあります。向いている人であればキャバクラの仕事を楽しめますが、そうでない人は心理的な負担を抱えてしまうかもしれません。
夜の仕事の中でも時給が良いキャバクラは、煌びやかである一方シビアな世界です。勤務を検討している方は、自身がキャバクラの仕事に向いているのか熟考することが大切です。
この記事では、キャバクラ勤務に向いている人・向いていない人の特徴を解説します。ボーイ職についても触れているため、ぜひ男性の方も参考にしてください。
キャバクラに向いている女性の特徴
キャバクラで働くことに向いている女性とは、以下にあてはまる方です。
- 男性と話すことを楽しいと感じられる
- 空気が読める
- 美意識が高い
- メンタルが安定している
- 聞き上手
- 向上心をつねに持つ
男性と話すことを楽しいと感じられる
キャバクラを訪れるお客さまは、ほぼ100%の割合で男性客です。
同性同士の会話と比べて、異性とのおしゃべりは共通の話題が少なくなります。そのためお客さまの話す内容に、関心を持てないこともあるでしょう。
話の内容がわからなくても、男性との会話自体を楽しいと思える方であれば、キャバクラ勤務に向いています。
空気が読める
キャバクラを訪れるお客さまは、お1人で来られるとは限りません。時には友人や同僚、上司や部下などと一緒に、ご来店します。
それぞれのお客さまにどう接すれば良いか、求められている言葉や行動の内容など、キャバクラで働くためには空気を読めるスキルが必要です。
日頃から周りの人々との調和を大切にし、場の雰囲気を壊さないように意識できる方は、キャバクラで重宝されるでしょう。
美意識が高い
キャバクラで働くキャストには、美しさが求められます。競争相手でもある先輩・同僚や後輩のキャストも、美しさに磨きをかけた方たちばかりです。
ライバルたちに負けないように美意識を高く持ち、美しさの追求に余念がない女性は、キャバクラで成功を掴める可能性がより高くなります。
メンタルが安定している
キャバクラには、自分と相性の悪いお客さまが訪れることもあります。また、キャスト同士で揉め事が発生するケースも、ゼロではありません。
非難されたり他人のいざこざに巻き込まれたりしても、変わらず笑顔で接客を続けられるメンタルを持つ方は、キャバクラに向いています。
聞き上手
お客さまに楽しんでもらうためには、テンポの良い会話のキャッチボールが必要です。会話のキャッチボールを心地良く成立させるために、キャストは聞き上手であることが求められます。
聞き上手とは、ただお客さまの話に耳を傾ければ良いとは限りません。ベストなタイミングでの相づちやリアクション、会話がより弾む質問なども、聞き上手の方が有するスキルです。
普段から友人や家族の話を「聞く側」にあたる方は、キャバクラでもうまく立ち回れるでしょう。
向上心をつねに持つ
キャバクラは華やかですが、シビアな世界です。売上げが安定しても、努力を疎かにすれば、すぐに他のキャストに上を行かれてしまいます。
美意識を高く持つことはもちろん、お客さまへの営業を怠らず、お客さまの話題に合わせられるだけの知識も、キャバクラで勤めるのであれば必要です。
どのような状況でも向上心を持つ方であれば、キャバクラの人気キャストとして花を開く可能性が十分にあります。
キャバクラに向いていない女性の特徴
キャバクラで勤めるのは、避けたほうが良い方もいます。以下にあてはまる方は、キャバクラで働くことで、大きなストレスや負担を感じるかもしれません。
- 落ち込みやすい
- 空気を読むのが苦手
- 人と連絡を取り合うのが苦手
- 見た目に自信がない
上記にあてはまる方がキャバクラに不向きな理由について、見ていきましょう。
落ち込みやすい
キャバクラを訪れるお客さまは、全員が紳士的とは限りません。中には、キャストにきつい言葉を投げるお客さまもいます。普段は優しい方でもお酒を飲むことで粗暴になるケースもあるでしょう。
思いも寄らないことが発生した際も「仕事だから」「酔っていたのだから」と切り替えられるドライな心が、キャバクラで働く際は必要です。いつまでも引きずってしまう方は、キャバクラで楽しく働き続けるのは難しいといえます。
空気を読むのが苦手
キャバクラではお客さまごとにNGな行為や言葉などが存在します。常連のお客さまであればNGの内容をキャスト同士で共有できますが、初めて来店されたお客さまの場合、雰囲気や言動を読んで察する必要があります。
また、キャバクラではキャスト同士での助け合いが欠かせません。他キャストの売上げを伸ばすために、自身が率先してお酒を飲んだりお客さまが楽しく過ごせるようサポートしたりするシーンもあります。
空気が読めないとお客さまに不快感を抱かせたり、他キャストの手助けができなかったりすることも、あるかもしれません。
人と連絡を取り合うのが苦手
お客さまに足を運んでもらうために、キャバクラでは勤務時間外に営業メールの業務が発生します。そのため、プライベートな時間がお客さまとのやり取りによって減ってしまいます。
しかしお客さまからのメールを放置したり、営業メールをサボったりすれば、自身の売上げや評判に悪影響を与えるでしょう。そのため、営業メールはキャバクラで働くキャストにとって欠かせない仕事の1つです。
人とこまめに連絡を取るのが苦手な方は、時間外業務である営業メールに、ストレスを感じてしまうかもしれません。
見た目に自信がない
キャバクラで働く女性は、美しく煌びやかです。見た目が整っているだけでなく、自分への自信が華やかさを生んでいると考えられます。
見た目に自信がないと、夜の蝶らしいキラキラとした美しさが霞んでしまうでしょう。自分の見た目に自信が持てない方は、気持ちがポジティブになれるようメイクやヘアスタイルなどを変えてみてはいかがでしょうか。
新しい自分と向きあえば「好き」と思える部分にも出会えるでしょう。
夜型の生活が苦手
キャバクラの営業時間は、夜がメインです。夜中までお店で働いた後は、アフターや営業メールなどで仕事が続くこともあります。そのため日が昇ってから就寝時間を迎えるケースは、珍しくありません。
夜型の生活に慣れている方であれば問題ではありませんが、昼型の生活を続けてきた方にとって生活リズムの乱れは、心と体のバランスを壊す原因になります。
特に学生や昼職を兼任している方は、キャバクラでの仕事が昼間に影響しないか、よく考えた上で応募しましょう。
キャバクラのボーイに向いている男性の特徴
男性の中には、キャバクラのボーイとして働きたい方もいるかと思います。ボーイの仕事は、以下に該当する方が向いています。
- 仕事がていねい
- 目立つのが苦手な人
- 女性の扱いがていねい
- 穏やかな性格
- 接客経験がある
仕事がていねい
どれだけキャストがお客さまに上質なおもてなしを提供しても、ボーイの仕事が雑だったり態度が悪かったりすれば、お客さまに不快感を与えてしまいます。
また、ボーイの仕事ぶりにキャストが不安を抱いた結果、接客に集中できないケースも考えられるでしょう。
ボーイは「裏方」のイメージを持たれがちです。しかし裏方は、お客さまやキャストが心地良い時間を過ごすために必要な、縁の下の力持ちです。1つひとつの仕事をていねいにこなす気配りや心づかいなどが求められます。
目立つのが苦手な人
ボーイの仕事はお客さまとキャストのサポートです。主役であるお客さまがキャストが2人だけの世界を楽しむために、影ながら役割を果たさなくてはなりません。
そのため自己主張が強く目立ちたがりの方は、キャバクラで自分の立ち位置を見失ってしまう可能性があります。
一方で目立つのが苦手な方は、ボーイとしてうまく立ち回れるため、キャストやお客さまに重宝されるでしょう。
穏やかな性格
キャバクラは、会話とお酒を楽しむ場所です。華やかである一方、アルコールの力によってトラブルが起こることもあります。
問題が発生した際、血の気の多いボーイでは事態を穏便に納められず、更なるトラブルに発展する可能性も考えられます。
お酒が入った相手を落ち着かせ、その場を納められるだけの穏やかさが、ボーイには必要です。
接客経験がある
ボーイの仕事の中には、お客さまへの接客も含まれます。一般的なカフェや飲食店同様に、お客さまが訪れたら席までご案内をし、ご希望を聞き、お会計をいただいてお見送りをします。
接客経験があれば、これらの業務を問題なくこなせるでしょう。接客経験のある男性の方は、ボーイの応募時にその旨を伝えるようにしましょう。
キャバクラのボーイに向いていない男性の特徴
キャバクラのボーイの仕事は、すべての男性に向いているとは限りません。以下にあてはまる方は、キャバクラのボーイをしたとしても、ストレスを感じてしまうことが考えられます。
- 気が短い
- 極端にシャイ
- 機転が利かない
- 気配りが苦手
気が短い
キャバクラのボーイは、女性に囲まれて華やかな仕事に思えます。しかし実際は、キャストのストレスのはけ口になるシーンも珍しくありません。また、時にはお客さまから理不尽なことを言われることもあります。
プレッシャーの中で努力するキャストのいらだちや、酔ったお客さまの戯れを受け流すだけの度量がないと、キャバクラで働いてもストレスを感じてしまうかもしれません。
極端にシャイ
キャバクラのボーイの仕事は接客がメインです。お客さまが心地良く、安心して過ごせるように立ち回らなくてはなりません。
ボーイが極端にシャイだと、お客さまも気を使ってしまったり希望を伝えづらかったりする可能性があります。
また、人と話すことへの抵抗感から返事が曖昧だったり、受け答えが成立しなかったりすることも考えられるでしょう。ボーイとのやり取りに不安が残ると、キャストも安心して席に着けなくなります。
極端にシャイの方は、ボーイをはじめとする接客業よりも、向いた仕事があるかもしれません。
機転が利かない
ある程度ボーイの仕事に慣れてくると、「付け回し」の業務を任されることがあります。付け回しとは、お客さまの席にキャストを配分する業務のことです。
付け回しは機転を利かせないと、希望のキャストが席に来るまでお客さまを長いこと待たせてしまったり、キャストが席に着く時間が極端に短くなったりしがちです。
また、ボーイ業務にはおもてなしの心が必要です。おもてなしには、お客さまが快適に過ごすための接し方や言葉選びなどの、素早い判断が求められます。
機転力はボーイ業において、欠かせない能力です。ボーイとして働きながら身につけることもできますが、機転力を育てる自信がない方は、ボーイ業務は避けることも選択肢に含めてみてください。
気配りが苦手
ボーイにはさまざまなシーンで気配りの心が求められます。
たとえば疲れたキャストにジュースを差し出したり労いの言葉をかけたりして気配りを見せることで、接客に気持ち良く向き合えるようになるでしょう。その結果、お客さまの充足感がより高まります。
また、お客さまが求める物をさっと提供することで、お客さまと信頼関係が築けます。キャストだけでなくボーイからも上質なおもてなしを受ければ、リピーターとして再びお店に足を運んでくれるでしょう。
気配りができないと、キャストやお客さまを苛立たせてしまうため、売上げの足を引っ張る結果になることが考えられます。
キャバクラに向いている人は夜職を楽しもう
キャバクラで働くのには、向いている人・向いていない人がいます。向いていない人であっても、日常の中でキャバクラ勤務に求められる心持ちや所作などを学んだり、働きながら必要なことを身につけたりできます。
キャバクラはシビアな世界ですが、華やかで夢を与える仕事です。キャバクラの仕事を楽しいと思える方は、お客さまにもその心が伝わり、豊かな時間を共有できるでしょう。
キャバクラの仕事を希望する方は、自分に自信を持ち、応募への一歩を踏み出してみてください。